ストレッチってそもそも何? なぜ必要? 目的は?
更新日:2021年1月26日
ストレッチとは?
日常生活も含め、運動などでカラダを動かす為に行っている事が筋収縮です
簡単に言ってしまえばストレッチは、その真逆の筋肉を伸ばす事です
なぜ必要? 目的は?
まず、基本的な構造として、骨と骨を繋ぎ合わせるのが関節です
人体のほとんどの筋肉(骨格筋)がこの関節を跨いで骨に付着します ※一部例外もあり
そして関節を曲げる為に筋肉は収縮して関節している骨同士を近付ける役割をします
これで関節が曲がるわけですが、簡単な事ですね
例えば歩く時、まず、脳からの指令で末梢神経を伝い、前へ進む為に足を出すように電気刺激を送ります
筋肉はその信号を受け取り、足を前へ出す(持ち上げる)為の筋肉が動き出します(収縮)
物を掴む時は、同じく脳からの電気刺激により腕の筋肉が収縮し動き、物を掴みます
※ここでは日常生活動作における骨格筋について取り上げています
これらは一例ですが、日常生活や運動をする際のすべての動きはこうして起こります
筋肉を収縮させ、カラダを動かす事であらゆる動作が成り立っているのです
この時、脳からの指令は常に筋肉の収縮です
筋肉を縮めて関節を動かしている、筋肉を縮めて日常生活動作ができているのです
脳からの指令で筋肉が伸ばされる事はありません
例えば脳からの指令で「力を抜いてリラックスしよう」と念じる事ができても、筋肉が自然に伸びたり、または伸び切る状態にはなりません
念じると、電気刺激が行き渡っていない状態になるだけです
特に日頃から筋肉を過度に収縮させている過緊張状態の場合は「力を抜く」事すらできない場合が多いです
カラダの構造上、拮抗筋が存在するので、ある部位で筋収縮が起こる際は拮抗している筋肉(相反する動作をする筋)は伸ばされている事になります
しかしこの場合の「伸ばされている」状態でも、筋肉が完全に伸び切っているという状態ではありません
その筋肉にとって最良のゼロポジションまでは戻されていないという事なのです
筋肉がしっかりと本来の力を出しきるように縮む為には、一度完全に伸ばし切り、ゼロポジション、いわゆるニュートラルに戻してあげる事が必要です
例えば車でも同じです
D(ドライブ)からN(ニュートラル)を飛ばしてバックする事はできません
そもそもそういう構造ではありませんし、そうだとしたらタイヤなど各部へ大きな負担が掛かってしまったり、ギアボックスが壊れてしまうかもしれません
一旦ニュートラルへ戻しそこから次のギアへチェンジされるのが最も自然な流れです
カラダ(筋肉)の場合、それをスムーズに行えるようにするのがストレッチです
しっかりニュートラルに戻してあげる事で、次の動作がスムーズに行えるのです
ちなみに、筋トレ、筋力トレーニングが最近は流行っていますが、トレーニングもとても重要です
トレーニングをする事でこうして体を動かす力が強くなったり持続力が向上したりしますので、長く健康でカラダを動かしていこうと思うとトレーニングも重要です
このトレーニングで行う事は先ほどの話の筋肉の収縮力を強くする事に当てはまります
